【おもてなし外国語講座】秋の研修会

2024.11.18

~おもてなしの心でお互い理解を~

令和6年度秋の研修会「共生社会を迎えて~YOUは何しに徳島へ~徳島の生活どうで」を11月15日(金)13時から徳島県立総合福祉センターで開催いたしました。徳島県国際交流協会から3名の講師を迎え、総数70名の参加者がありました。

見えない壁の克服を(ヒンキーさん講演要旨)

 アメリカ・ミズーリ州出身のヒンキーです。今日は私の徳島生活について話をさせていただきます。
 JETプログラムから配属されて徳島に来ました。
 徳島の印象は、自然が豊かで、皆さんが温かく親切で話しかけてくれることです。落ち着いている雰囲気です。
 さて、外国人が海外で生活するうえで大切なものは何だと思いますか?答えは勇気です。
 朝、アパートを出て違う言語を話す人たちの生活圏へ出ていく時、特に必要です。その日、何が起こるかわからないからです。
 それから仕事に楽しみも必要です。

 徳島県民の皆さんに望むことは、日本語で声掛けをしてほしいということです。英語にチャレンジしたかったら話しかけてください。でも最初は日本語で話しかけてください。人間として私のことを知ろうとしてほしいからです。
 困っていることは一つだけ。車がないことです。徳島は特にそう思います。
 最後になりましたが、これからたくさんの外国人たちと交流の機会があると思います。いろんな文化を持っている人たちです。相手の人がこちらの言うことを分からなかったら、言い方を変えて話してあげてください。一人ひとりと仲良くなって、時間をかけてその人をよく知ろうとすることが大切です。

 ご清聴ありがとうございました。

活気に満ちた徳島をつくりたい(陳さん発言要旨)

 皆さん、こんにちは。私はトピアの陳芳瑜です。多言語相談員をしています。
 困ったときはトピアへ来てください。外国人の観光案内もしています。
 私は1990年3月に日本に来て34年になります。
 私は上海市出身ですが、上海から徳島へ来るとき、どんどん暗くなり大鳴門橋を渡ったら光がなくなってしまいます。
 徳島には24年住んで第二の故郷と思っています。徳島はとてもきれいな所。山と海に囲まれ空気もきれいです。きれいで食べ物がおいしくて、そば米汁が好きです。これは徳島にしかありません。世界中に広げてほしいです。
 徳島と言えば阿波踊りです。「あらそわ連」があります。毎年トピアで踊っています。「れん」は争ってはいけないという意味です。 
 私はずっと徳島に住みたいと思っています。

 日本には外国人がたくさん来ているから、思いやりの心で仲良く人間として付き合えばいいと思います。思いやりの気持ちをもって、外国人とか日本人とかでなく同じ人間として見てもらいたいと思います。
 徳島の皆さんの力を信じて、私も力を出して徳島を世界に伝えていきたいです。活気に満ちた徳島をつくるのが私の夢です。


心通じ合う関係つくりたい(野水さん講演要旨)

 私は、現在トピアで行政の各部署を結んで、外国人に問題があればネットワーク会議を開いて話し合っています。
 日本語教室は毎日のように開いて啓発活動をしています。日本語がゼロレベルの人もたくさん来ています。大人だけでなく子供も親に連れられて来ていて、学校も先生も混乱しています。
 日本は夏休みの宿題も多く、すべて日本語で書かれています。会話は何とかできるようになっても文字の習得には5年、6年かかるので、子供も親も大変な思いをしながら学校へ通っています。
 日本語の弁論大会も毎年7月にやっています。
 避難訓練も日本では幼稚園のころから毎年やっていますが、外国人はしたこともありません。南海トラフ地震のこともあるので出前講座に行ったり防災ツアーなどを開いたりして、地震のときはどういう行動をとればいいか、どんな準備が必要か・・・などの啓発活動をしています。
 また外国人には社会貢献したいという人もいて、穴吹の高齢者の家庭でハッサクの収穫作業を手伝ったりして、そこの家の家庭の味を味わってもらうこともしています。

 今年6月の最新データで徳島は82人に1人が外国人です。徳島ではベトナム人がいちばん多く、インドやパキスタン、スリランカ、バングラデシュなど南アジアの人も増えています。
 親切な日本人がいるということで、これからも日本に来てくれることを望みたいです。みんなの心が通じるようになってほしいと思います。